森の香り* 魂のヒーリングセラピー

愛知県小牧市|占い・スピリチュアル| ハートの声を聴くカウンセリング、自然で健やかなご自身をサポートする レイキ&オーラヒーリングを提供しております

子供が起こすミラクル

そういうこともあるんだなぁ、という風に私の中で、
過去の記憶になってしまっていたことを
ふと思い出したので、書いておこうと思う。

過去と言っても、今年のゴールデンウィークの出来事である。


   image156.jpg


妹と子供たち、つまり甥っ子たちが帰省するので、
駅で待ち合わせをしていたのだが、
下の子のリュックを電車の中に置き忘れたということで、
駅員さんに事情を説明すると、
終点から電車が戻って来るのに1時間くらい掛かるというので、
その間、時間つぶしに車を走らせてホームセンターへ行くことにした。

帰省の間、甥っ子たちが暇をしないよう、
外で遊べるものは何かないかしら、と店内を回っていると、
文房具コーナーに子供の玩具が並べられているのを見つけた。

甥っ子はすぐに玩具に飛びつき、
これとこれが欲しい!と言って聞かなくなった。

一つは、子供用の“トランシーバー”と、
もう一つは、警察ごっこをするための“銃や手じょうや手帳”が
ラインナップされ、パッケージングされた玩具だった。

体を動かしながら外で遊べるような玩具は、
甥っ子たちの年齢制限に引っかかってしまうものばかりだったし、
今どきスマホが主流の時代に、トランシーバーというのは、
あまり魅力的でないように思い、
やむなく、“警察ごっこ”の玩具を購入することになった。

私から見るとどうしてこれが欲しいのかと思ってしまうのだけれど、
飛び上がらんばかりに喜んで、
レジを通った時には店内中に響き渡るような大声で、
「やったぞ~!!」と叫ぶものだから、
少々羞恥心を感じながらも、とにかく喜んでくれて良かったと思った。

しかし、何故だか胸騒ぎがする。

この胸騒ぎが、何なのかはその時には予想出来るはずがなかった。


家に到着し、甥っ子は、買ってもらったばかりの玩具を
我慢できないという感じで開封し、
「かっこいい~!!」を連発しながら、
一つ一つを吟味し、しばらくすると、
再び、買った時のように元通りに並べ、
キレイにラインナップされた様を見て、
また「かっこいい~!!」を連呼するのだった。

それは、夕食時にも繰り返され、
そんな姿を見ながら、私の母(甥っ子からすると祖母)は、
よっぽど気に入ったんだね~、と笑いながら、
「本物の警察官の手帳はね、ボタンか何かで自動でパカッと開くんだよ。
最近の手帳は、どうか分からないけどね。」
等と教えてあげていた。


そんなことがあった、翌日のこと、である。

どうやら近くで、“ぼや”があり、草っ原が広範囲に燃やされていたために、
警察官が二人、住居者確認も兼ねて家を訪ねて来た。

後にも先にも、警察官が家を訪ねて来ることなど、
この日を置いて、私の記憶にはない。

母がそれに対応するために出て行ったが、
甥っ子も普段から、玄関のチャイムが鳴ると出ていく習性があり、
警察官が来たことを知ると、すぐさま、
買った時のままにラインナップされた警察ごっこの玩具を
警察官に見せるために持って行った。

私がその場にいたら、お仕事中にそんなの見せられても困るからと
心配になってしまったと思うが、そこは子供の特権だろう。

警察官は、それを見ると、手帳を取り出して、
パカッとやってくれたそうだ。

こちらから頼んだわけではもちろんない。
お仕事ゆえ、立場ゆえ、当然のこととして、すぐに仕舞われたそうだが、
それを見ていた私の母は、甥っ子以上に喜び、
感激しただろうことは想像に難くない。
手帳は、ボタンなのか何なのかも分からないほど素早く開く仕組みになっていたそうだ。

私はその場にいなかったが、
その話を聞いて、あの時の胸騒ぎの意味がこれで解り、
大ごとではなかったことに安心し、そして、すっきりしたのだった。


子供はよく、ミラクルを起こす。

何気ない日常に、時空を超えた驚きや喜びをもたらしてくれる。

それは、きっと、子供が純粋ゆえに起こせることであり、
それだけでなく、子供に寄り添う大人の思いやりがあってこそ、
起これることなのだろうと思う。




スポンサーサイト



[ 2023/07/08 12:57 ] スピリチュアル | TB(-) | CM(-)

さよなら急須

その日、何かが違うと感じた。


いつものように朝食後の緑茶をいただこうと
“急須”に触れた時の感触が、

「あれ、持ち手はこんなだったっけ?」と

確かにいつもと違う感触が伝わってきた。


   image139.jpg


だからこそ、その時始めて、
“急須”をじっくりと観察することになったのだった。


いつから使い始めたのだろう、思い出すこともできないほど
それはキッチンの風景の中に溶け込み、
溶け込み過ぎて視界に入らないほど、
当たり前のように存在していた急須。


黒で描かれた猫の絵柄の急須って珍しいな、
持ち手は、使う人のことを考えて長めに作られたのかもしれない。

そんなに高価なものではなさそうだけれど、
使い勝手はいいな。

そんなことを思った。



もう何年も使っているのに、
これほどに“急須”にじっくり意識を向けたことは始めてだった。



そして、その夜、
父が、お茶を入れようと、急須に触れた時、
手を滑らせたかで、
その急須は落ちてあっけなく割れてしまった。


その時、朝に起こった出来事を思い出した。


これまで特に意識を向けたことはなかったけれど、
いつも働いてくれているね、そんな気持ちで、
急須の絵柄や、使い勝手の良さを、
改めて思ったことを思い出した。

そうか、あれは、急須に対して、
これまでの労いと
お別れの機会が与えられたのだったかもしれない。

いや、急須が、自らの運命を察し、
私にそのことを知らせようとして、
あるいは、自分の使命はここら辺が潮時だと
機会をうかがって自ら身を引こうとしたのかもしれない。

次の出番を待ち構えてスタンバイしていた急須は、
新品であるのに、すでに年季が入っているかのような、
少し古びてさえ見えるので、
使い始めなくてはいけない時期だったことは理解できる。

いずれにしても、
その日、私と急須の間で、
何かが交わされた。

つまり、それは、
“急須”にも、
一つのもののいのちが宿っていたことの証だろう。



私は、今も憶えている。

持ち手の、あの思いのほか長かったために持ちやすかった感触と、
黒で描かれた猫の絵柄と。

急須は、割れてしまい、
もう二度と使うことはできず、
この世界から失われてしまったけれど、

私の心の中には、確かに記憶されている。

私にとっては、見返りを求めず働いてくれただけの有難い存在だった。


さようなら急須。

いままでありがとう。




[ 2023/03/24 12:03 ] スピリチュアル | TB(-) | CM(-)